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秋田における不動産売却の実際―土地と家の売却|後悔しない売却なら不動産のクラシック

こんにちは。不動産のクラシック、京極です。いつも当ホームページをご覧いただきありがとうございます。本日のテーマは「不動産売却の実際」です。

ご相談はある日突然

先日、秋田県北部にお住いのS様からご相談をいただきました。ご用件は「親類の土地と家を売却してほしい。」とのこと。

物件は共有名義、相続登記も行われていない。。。

不動産売却について、当事者は全員不安でいっぱいです。早速S様とご子息にお会いし事情を伺いに参りました。お話をお聞きすると、【S様のお兄さんと20年以上前に離婚した元の奥様の共有名義の土地と建物】であることが分かりました。さらに調べていくと、お兄さんも元の奥様も数年前に他界されていたことが判明。全部事項証明書で確認してみたところ、所有者は亡くなった二人のまま。つまり相続登記は行われていない、という事実にぶつかりました。

課題解決へ向かうはずが!?

すぐさま弊社でお世話になっているK司法書士に相談、解決策を尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。「相手方の相続人が共有持分を放棄して、こちらの相続に協力してもらうことができなければ、売却は難しいのでは」とのこと。さらに詳しく尋ねてみると、解決までの道のりは簡単なものではないことが分かりました。。。

その道のりとは、

【相続人を探索→相続人に連絡して事情を説明→相続の手続きをする→持分の放棄を受け入れ手続きを行う→売却活動→移転登記】とのことでした。当時、私は愕然としました。不動産売却についてはある程度経験がある弊社でも、今回のケースは正直なところフィニッシュできるかどうか自信があまりもてませんでした。

とは言え、何もせずに解決できるはずもありません。

相続人探しへ

まず、最初に元の奥様の相続人を見つけることから始めました。SさんからK先生に正式に依頼をして相続人2名の住所を探し当てることに成功しました。続いて相続人2名に共有持分を放棄してほしい旨の文章を書き、それぞれの相続人に送ることをしました。

待つこと数週間、ある日一本の電話がありました。電話の相手は元の奥様のお兄さまとおっしゃる男性、会って直接話がしたい、ということで、弊社事務所で面談をすることになりました。

相続人からの条件

そこで相手方の相続人から出た言葉は、「共有持分を買い取ってくれたら放棄する」というものでした。確か金品が発生すると贈与税とか相続税に影響するのでは、と思い、今度は税理士に相談(不動産の売却の実際は関係するみなさはとの相談と報告の連続です)

すると、有償での買い取りには税金が発生するとのアドバイスが。そのことをお伝えしたところ、無償での共有持分の放棄に応じてくれました。ここまでで約3か月。 ようやく一歩前進できた、というところで、さらなる大きな壁にぶつかります。

順調に進むと思いきや、さらなる壁が・・・

相談者のS様にはお母さま、つまりこの土地と建物の2分の1の所有権をもつ方の相続人がいらっしゃいました。お母さんは施設に入居され、意思の疎通がだんだん難しくなってきているとのこと、これはもしかして、と思い、司法書士のK先生とともにお母さんのもとへ駆けつけました。幸いお元気で受け答えもしっかりしており、土地と建物の売却依頼を正式に受託しました。すぐに販売の告知なども始めて、購入希望のお客様もついて順調に進んでいました。これで万事売却の準備が整ったと思ったその矢先、さらなる事態が待っていたのです。お母さんの突然の他界です。

突然の出来事と購入キャンセル

前日までお元気だったお母さん、容体が急変して帰らぬ人になってしまったのです。

憔悴しきっている依頼者のS様、落ち着くまでは商談は進めないほうが良いと判断して約1か月半、動かずにいました。購入希望者にはその旨をご説明したのですが、すぐに購入したいのにそんなには待てない、とキャンセルとなってしまいました。

ここまでで5カ月が経過、S様にもあきらめのお気持ちが芽生えたのか「ここまでくればそんなに急がなくてもいいですから、年を越しても仕方がないですよ」気が付けば、雪が解けて梅の花の咲くころにご相談を受け、暑い夏が過ぎ、秋に差し掛かっていました。

ついに待ち望んだ展開が!

さらに2カ月が経過した秋も深まってきたある日、一本の電話がありました。「物件の前で看板を見つけて電話をかけているんだけども、中を見せてくれないか?」一気に体中の血という血が沸き上がる気持ちになりました。

この電話をくださった方が後に買主様になられた方です。とんとん拍子に話が進み、無事に売却にたどり着き、クリスマスの日にお引渡しと相成りました。S様には「年をまたがずして売却が実現して本当におめでとうございます」とお伝えしました。

これから不動産売却を考えている方へ

不動産売却の前には、所有者(被相続人)、相続人、相続や遺産分割協議の手続きの手順、相続人一人一人の意思、これらを確かめておくことが大切になります。そして、これらはいざという時に行おうとしても、思うようには進まないということも知っておくべきでしょう。さらに、共有物の処分となるとさらに手続きは難しくなります。こうなりますと、ご自分ですべてを執り行うのはかなり難しく、司法書士に依頼されたほうが無難ですし、ストレスもたまりません。

私たち不動産のクラシックは、相続が関係する不動産の売却のお手伝いを数多く手がけてきました。一生に何度も起こることではなく、何をどうすべきか、分からないのも無理はありません。だからこそ、相続不動産の売却に精通したプロにお任せいただければ、お客様の大切な財産をお守りし、活用することができます。どんな小さなご相談でも構いません。ぜひ不動産売却・相続に関するお悩みは秋田市牛島の不動産のクラシックまでご相談ください。スムーズな課題解決に向けて全力で支援させていただきます。

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京極 努 京極 貴美子